當麻曼荼羅で知られる當麻寺は1400年以上の歴史があり、奈良県の社寺でも歴史の深いものの代表とも言えますが、同時に大変アーティスティックな寺院です。
天平時代半ば以降、仏教の影響で日本ではやたら浄土に憧れるようになりましたが、その信仰の大先達として当時の宋にも名声が伝えれていた恵心僧都がいたのですが、彼が産まれたのがこの当麻村の良福寺(當麻寺から徒歩でも3キロほど北東)でした。
そのすぐ西に見える二上山のイメージを浄土芸術に反映させ、このことは日本の浄土教芸術に影響をあたえました。
やがて曼荼羅で有名になる當麻寺ですが、すでにその頃には大和から浄土へ行く入口と思われるようになっていました。
日本の浄土信仰と芸術に強い影響を与えたこの寺院が今も、アーティスティックな存在であることは決して空前ではない。
そう確信できる名刹です。
當麻寺では常時写経や写仏、尺八教室やヨガ教室が行われていて、また境内にも名庭園「香藕園」や歌碑・句碑があり、花庭園や格天井に近現代の有名画家の150枚の作品を組み込んであるだけではなく、日本人の浄土信仰のイメージが定まった場所であるからかも知れません。
住所 | 〒639-0276 奈良県葛城市當麻1263 |
---|---|
電話番号 | 0745-48-2001 |
営業時間 | 9時~17時 |
料金 | 拝観料:大人500円/小学生250円 |
HP | http://www.taimadera.org/ |
門前町周辺には趣のあるお店がありますが、當麻寺や塔頭でも精進懐石や茶粥懐石なども味わえます。また伽藍堂塔や宝物殿、寺宝文化財なども多数あったり、様々な催し物、教室、行事が行われています。詳細はHPでご確認下さい。
34.515737 135.69467399999996