毎年1月の第4土曜日に開催される若草山山焼き。
これは中世に東大寺と興福寺が若草山の所有権を巡って争ったことがあり、山の真ん中を基準にして北を東大寺、南を興福寺と決めました。若草山の真ん中には境界線を示す大きな松の木が2本植えてあるのですが、草木が茂るとその松が見えなくなるので、毎年春に草焼きをしたのが由来です。
元々は争いの後処理の意味合いがありましたが、これによって境界争いが解決してからは、奈良の季節の代表的な風物詩となって今に至っています。
現在はエンターテイメントの要因も増え、山焼きの前に花火も上げられて楽しいものです。
「山焼き」という表現が地味なのでしょうか、奈良県民でも見たことがない人は少なくありません。
「若草山大炎上祭」とでもすれば良いのかは分かりませんが、一気に全山が炎に包まれる様は、他に例を見ないほど美しくて壮観です。
わざわざ足を運ぶ価値のある催しですが、特筆すべきは消防署やボランティアの活躍です。
これまで一度も周辺の山林への延焼が起こっていないのも誇れることです。
開催日 | |
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通年開催日 | 毎年1月第4土曜日 |
場所 | 奈良公園内 若草山一帯 |
HP | http://www.pref.nara.jp/6553.htm |
34.6850514 135.840818