5月の第3金・土曜日に開催される「薪御能(たきぎおのう)」は奈良と言うより全国でも有数の行事です。
そもそも「薪能(たきぎのう)」というのは、興福寺西金堂薪迎えの能のことをいいますので、元々西金堂で行われたものですが、後にそれを真似て興福寺の衆徒や僧兵が主催するようになり、現在では南大門跡を舞台にして行われています。
薪能を見るたびに感じるのは、これこそが伝統の意味そのものであるということ。東大寺や興福寺はともに今ではそのほとんどが消失しています。東大寺は復興しましたが、興福寺は本堂は復興していません。そう考えると足利初期の頃から南大門跡で能が行われ続けられていることになります。金春、宝生など大和四座が奈良には能楽の座がありますが、薪能では四座全ての役者が参加して、夜を徹して続けられます。大変荘厳で優麗なものです。これを観に来るだけでも価値がある、奈良を、日本を代表する催しです。
春日大社会場は協賛券のみ、興福寺会場では協賛席以外の一般は無料ですが後方の立ち見のみですので、事前に協賛席の購入をお勧めします。
第3金曜日
春日大社舞殿 『咒師走りの儀』 | 11:00~ |
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興福寺南大門跡 『南大門の儀』 | 17:30~ |
第3土曜日
春日大社若宮社 『御社上りの儀』 | 11:00~ |
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興福寺南大門跡 『南大門の儀』 | 17:30~ |
開催日 | – |
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場所 | 興福寺 |
住所 | 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48 |
HP | https://narashikanko.or.jp/event/takigiono/ |
34.682883 135.8300384