変わった祭りですが、じっくり観ていると古の人々の営みが感じられて感動すら覚えるのが砂かけ祭りの「庭上の儀」。
実は大変格式の高い祭事です。
午前中は比較的普通の祭事の光景ですが、午後には拝殿前に設えられた砂庭の斎田周辺に人が集まって来ます。
そして太鼓の合図とともに「農民役」が現れて田を鋤くしぐさをしますが、一転周りにいる子供達が一斉に彼らに砂を投げつけ、そのあとは参拝客を巻き込んだ「一大砂かけ合戦」が展開されます。
時折「牛の役」が現れ田をならすしぐさをしますが、次の瞬間また激しい砂かけ合戦が繰り広げられます。
廣瀬神社は崇神天皇が創建したと言われる古社で五穀豊穣をもたらす水の神を祀る神社です。
水の神に、なぜ「砂かけ?」と思うかと思います。
実は砂は雨を表していて、砂かけが激しいほど雨も多く降ると言う、当時の田人の命をかけた祈りが伝わってくると、目頭が熱くなってきます。
開催日 | |
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場所 | 廣瀬大社 |
住所 | 〒636-0051 奈良県北葛城郡河合町川合99 |
HP | http://hirosetaisya.p-kit.com/ |
34.5915596 135.7462226
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