奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)は奈良市の北にある古社ですが、能舞台のような立派な拝殿を持っていて、秋祭りの宵宮に「翁舞」という古式の舞が奉納されます。
由来は天智天皇の孫の春日王が病にかかった時、その2人の皇子が父親の病気平癒を奈良豆比古の神に祈願して、舞を奉納したのが始まりとされています。この舞が国の「重要無形民俗文化財」の指定を受けているのは、そのスタイルにあります。
これは舞の様式が芸能としての能や狂言とは違ったものであり、それらの源流で神聖なものとしての背景があると考えられるからです。
また詞や曲も独特なもので、ここにも謡曲の源流が考えられます。
翌日には年長者の相撲が行われるのですが、ここでも神事としてのスタイルが見られます。
日本の思想の成り立ちを幻視できる奥の深い祭事だと云えます。
開催日 | |
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場所 | 奈良豆比古神社 |
住所 | 〒630-8104 奈良県奈良市奈良阪町2489 |
HP | http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp |
文化財登録 | 重要無形民俗文化財 |
34.70440170000001 135.83416090000003
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