「トンド」とは「お焚き上げ」のことで、神社の境内などで篝火(かがりび)を焚く事です。
この日には県内でも多くのトンドが見られますが、御所、吉祥草寺のものは、その規模も由来も特別なもののひとつに数えらえます。
正式には「左義長(さぎちょう)行事」と呼ばれます。
本堂前に造られた2つの巨大なトンド(雄トンドと雌トンド)の前では法螺貝の合図で霊魂を呼び出すダダフミを行います。
夜も8時を過ぎると行司が大トンドに点火を行い大きな火柱が上がります。
ここからが見どころのひとつで、火が回ってくると両方のトンドの周りの化粧縄が落ちるのですが、これを観た若い衆は次の瞬間そこに飛び込んで、中にある杭を抜き取ります(杭抜き)。
この杭は家内安全、永代火難を免れるものとして、各家の棟木に納めます。参詣者はこの火を火縄に移して灯明に灯したり、小正月の小豆粥を焚く種火にします。
悪霊封じの祭事として歴史のある吉祥草寺は役行者の生誕地とも言われ、葛城修験道の根拠地としても知られています。
開催日 | |
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場所 | 吉祥草寺 |
住所 | 〒639-2241 御所市茅原279 吉祥草寺 |
文化財登録 | 奈良県指定無形民俗文化財 |
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