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「箸墓古墳 池の水ぜんぶ抜く」の秘密? こそっと教えちゃいます

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テレビ東京の人気番組「池の水ぜんぶ抜く」をご存知でしょうか。
文字通り、緑色に染まったような池の水をただ抜くだけの企画ですが、長年人の目に晒されなかった池の中から、驚きの発見があるのが人気の原因です。
その第6弾「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜きましておめでとう2018」がシリーズ初の3時間スペシャルで放送されることが11/26に告知されました。
その目玉企画が「卑弥呼が眠るといわれる箸墓古墳(桜井市)のお堀の水を抜く」というもの。
同局は「歴史的な大発見はあるのか?!」と意気込み盛んでした。

確かにとても興味を引く企画ですが、中には「!? そんなことしてもいいの? 箸墓古墳のお堀の水を抜くなんてこと、罰が当たるのでは」と思う方もいるでしょう。
その前に「なんて罰当たりなことをするんだ」とか「そんな許可、誰が出したんだ」と怒りの鉄拳を振るおうとする方もいらっしゃいますよね。

かく言う私も、最初聞いた時、さすがに箸墓古墳に手を出したらいかんだろ!と憤慨したのです。
で、知人にそんな怒りをぶつけてみたんですが、彼は冷静にある秘密を教えてくれました。

箸墓古墳

箸墓古墳

さて、この「箸墓古墳」についてウィキペディアにはこう書かれています。

実際の被葬者は明らかでないが、宮内庁により「大市墓(おおいちのはか)」として第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命の墓に治定されている。また周濠が国の史跡に指定されているほか、周濠の一部は「箸中大池」としてため池百選の1つに選定されている。

と。

え? ため池?

ため池と言えば、つまりは「農業用水」のこと。
そう箸墓古墳のお堀は農業用水として周辺の農家が使用しているものなのです。

そして年一回の行われるのが水抜きです。
そう、箸墓では毎年、水を抜いているのですね。
だから、まあテレビで特集されようと毎年と同じことをするだけのこと。

そうだったのか。
だとしたら「歴史的発見」など、初めからある訳はないはず。
いや、番組でも「大発見はあるのか?」と言ってるだけですしね。

許可を出した桜井市では、
「まだ撮影日は決まっていません(11月28日現在)し、決まっても公表はしません。まあ、毎年していることですから…」
と、言っています。
でも考えてみれば、毎年の水抜きすら見たこともない小生ですから、例えため池の底であってもそれはそれで「私の歴史的発見」かもと思っていました。

と、ここまで書いた時、新しい情報が入って来ました。
桜井市はテレビ東京に対して「同企画に協力できない」趣旨の連絡をしたようです。
すでにテレビ東京ではスタッフも用意され撮影の準備は完了していたようです。

理由については、番組で宣伝をしたあと、文化庁に多くの問い合わせがあったことがきっかけのようです。
市では「ため池の清掃が目的であって、宝さがしのような企画内容は止めてほしい」と伝えていたのが、番組では「出るのはお宝か、それとも未知なる生物か」とか「約1700年前のお宝が眠る?!」などとしたためのようです。

うんまあ、そうでしょうね。
テレビ東京。ちょっとはしゃいでしまったかな?

  • この記事を書いた人

David Gilbert

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