コラム・豆知識

鹿とトナカイは何が違うの?

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鹿とトナカイ

奈良公園の鹿とトナカイ

小さいころ、サンタクロースのソリをひっぱっているトナカイは奈良に居る鹿だと思ってました。
そのころの見たトナカイの絵は、鈴を首から下げた奈良公園の鹿そっくりだったからです。

関西の小学生は遠足で一度は奈良へ行くことが多い思いますが、春日大社の鹿の多さにはびっくりしますね。
例年10月頃に行われる春日大社の鹿の角切りは有名。
遠足で行くと多くの鹿は角がないため、サンタクロースのそりを引っ張るのは特別な鹿で、空を飛べるので角が切られていないのだと思っていました。

大人になって、子供に「じゃあ鹿とトナカイとどこが違うの?」と問われれば、困ってしまう人も多いのではないでしょうか?

日本で単に「鹿」という時は、シカ科シカ属の「ニホンジカ」を指します。
トナカイもそのシカ科の中に属する仲間で、シカ科トナカイ属のことを指します。
やっぱり同じ仲間だったのですね。

シカ科の動物の特徴は、枝分かれした角(枝角:えだつの)をもち、その角は毎年落ちて(落角:らっかく)、また生え変わります。
そしてシカ類は基本的にオスにだけ角が生えます。

ただトナカイだけはオス・メスともに角が生え、落角の時期も異なります。
トナカイのオスの角は春に生えて秋から冬に抜け落ち、メスの角は冬に生えて春から夏に抜け落ちます。

赤鼻のトナカイのルドルフ

ちょっと待って!
それじゃぁサンタさんのそりを引いているのはメスなの?
有名な赤鼻のトナカイのルドルフはオスだったはずです。

実は去勢されたオスは冬でも角が抜け落ちないためサンタクロースのお話に出てくるオスのトナカイは、去勢されているという説もあるらしいです。
ともあれ、角の生え方に特徴があって、シカとトナカイは違うのですね。

また、生息地の違いに関しては、シカ科の動物は、オーストラリアとアフリカを除いたすべての大陸に、様々なシカが生息していますが(地中海沿いを除く)、トナカイは、北アメリカ北部、グリーンランド、ヨーロッパ北部からアジア東部にかけて生息しています。

トナカイ

雪国のトナカイ

シカ科の動物の中でもトナカイ属はこの一種だけで、寒冷な気候を生き延びるために、体は保温性に優れた暑い体毛の覆われ、平べったい蹄は積雪の上を容易に移動することが出来るという特徴を備えています。

食べ物は草や葉、小動物や昆虫などですが、寒さの厳しい地域に暮らすトナカイにとって、草が枯れ、大地が雪に埋まってしまう冬は、えさの確保の厳しい季節になります。
トナカイは冬の間、雪を掘り起こしてトナカイゴケという地衣類を食べます。
トナカイゴケは、たんぱく質が豊富で栄養価が高いので、極寒の地でトナカイが生きてゆけるのは、このトナカイゴケのおかげだとも結われています。
あの大きな角は雪を掘って餌を探すためにあるのですね。

奈良公園の鹿

奈良公園の鹿

奈良の代表的な動物の鹿は、トナカイと同じ仲間だけれど、少し違う動物だということが判りました。
これで子供たちから聞かれても答えることが出来ます。
一安心です。

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kuma

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